大体大が逆転勝ちでリーグ優勝に望みをつないだ。

4点ビハインドの6回に打線がつながり、4本の安打に相手失策も絡めて4得点。5-5と追いついた。

直後の6回から碓永高巳投手(4年=明石南)がマウンドに上がった。「始めは2イニングくらい抑えるつもりで、ベンチに帰る度にもう1回、もう1回という感じだった」とスコアボードに0を並べるとともに登板イニングも増えていった。打線の援護はなかったが、気づけば4イニングを投げてタイブレークに突入。1点を奪って10回裏もマウンドへ。「バント処理だけして代わる話もあったが、タイブレークでベンチも動くのが難しかったと思う。それでそのまま行った感じです」。犠打を決められ、1死二、三塁とサヨナラ負けのピンチも背負うも続投して0で切り抜けて勝ち切った。

力投した右腕も苦笑いを浮かべながら「よし抑えてベンチに帰って終わりかなと思ったら、もう1回という感じ。気持ちの切り替えは難しかった」と話すが、「ゼロから気持ちを作り直して、もう1回0に抑えようという感じ」と無失点を続けた。「リリーフで5イニングは初めて。オープン戦でもで長くて2イニングとか。久しぶりの5回だったんですけどなんとか気持ちでいけました」と5回2安打無失点で勝利をたぐり寄せた。

試合前日に自宅での15分ほどのジョギングを今春から取り入れ好投につなげる。「走ると次の日が体が軽くなって取り入れたら結果が出だした」と効果も実感。天理大が首位を独走するが、目標とする優勝の可能性をわずかに残し、「なんとかつなげて良かった」と充実感を漂わせた。