2年連続出場の藤枝明誠(静岡2位)は5-1で美濃加茂(岐阜3位)を破り、東海大会初勝利を飾った。

 ヒーローは4番の清水一真外野手(2年)だ。1回表2死二塁で右前適時打を放ち、チームに先制点をもたらした。5回表には、1死一、三塁で右前適時打を放ち、貴重な追加点を挙げた。

 1日の静岡県大会準決勝東海大静岡翔洋戦から4番を務めるようになり「自分は大きいのは打てない。つなぐ意識で打席に入っています。1-0で次の得点が欲しいところで打てて良かったです」と喜びをかみしめた。

 チームは今大会直前の1週間、徹底的に左投手対策をしてきた。打撃練習では左投手が投げた。大府(愛知)との練習試合では、光岡孝監督(38)が大府側に頼み込み、左投手に登板してもらった。清水はこれまでは左投手の変化球に対して体がのけぞる弱点があったが、見事に克服して4番の役割を果たした。

 2回戦では光岡監督の母校、中京大中京(愛知1位)と対する。8月の練習試合では5-6で敗れている。愛知出身の清水は「強い相手でも甲子園に行くためには倒さなければならない。とにかく勝ちたい」と強豪撃破を誓った。【大野祥一】