女子マネジャーの来春選抜大会の甲子園練習参加が、条件つきで認められた。日本高野連は大阪市内で理事会を開き、春夏甲子園大会前に行われる甲子園練習への女子マネジャーの参加を討議した。その結果、条件つきで認めることを決めた。

 ヘルメット着用など十分な安全対策を取った上で、活動場所は甲子園の人工芝上に限定。内容は外野ノック時のボール渡し、ベンチ前でのタイムキーパーや用具整理などになる。本塁付近でのシートノックのボール渡しなどについては、ボールが飛び交う場所でケガにつながる可能性があるとして、従来通り禁止された。ユニホームではなく、学校の体操服かジャージーを着ての活動になる。

 今夏の甲子園大会前、甲子園練習に参加した大分の女子マネジャーが制止された件で、日本高野連に一般ファンからの批判が相次いだ。一方で、ケガにつながる危険を防いだとして制止は妥当とする意見もあったが、日本高野連は討議を重ねてきた。その結果「安全を一番に考えた上で、選手と苦楽をともにしてきた女子部員も参加できる方法を考えました」と、同高野連の竹中雅彦事務局長(61)は説明した。

 最終的な承認は、来年1月11日に開催予定の第89回選抜大会運営委員会、同24日に開催予定の第99回選手権大会運営委員会になる。そこで認められれば、第89回選抜大会の甲子園練習から実施される。