高岡商(富山)のエース山田龍聖(3年)が、大阪桐蔭から4連続を含む11奪三振の快投を演じた。最速148キロを誇るサウスポーは、この日最速143キロの速球にスライダー、フォークを駆使。3回裏に1-2と逆転されてなお1死二塁からプロ注目の4番藤原、5番根尾をスライダーで連続三振。8回裏には藤原を外角低め、138キロの速球で空振り三振に仕留め、観客を沸かせた。

 山田は藤原、根尾を連続三振に仕留めた場面を「甘い球を打たれた直後だったので、エースとして絶対に抑えたかった。あそこは全部、筏(いかだ、捕手)のサイン通りです。信じて投げました」と振り返った。

 春夏連覇を目指すV候補に、8安打3失点の力投だった。「ベストピッチです。日本一になっているチームにこれだけ投げられて、自分で成長できていると感じます」と充実感を口にする一方「それでも、勝ちたかった。僕らの目標は日本一だったので。甘いボールは全部持っていかれた」と悔しさも隠せなかった。