大阪桐蔭が近江(滋賀)との近畿勢対決に4本の本塁打などで大勝し、根尾、藤原らで春夏連覇した2018年以来、4年ぶり4度目の優勝を果たした。春夏合わせた日本一は9度目。昨秋大阪大会から負けなしの20連勝とした。

1回表、敵失から無死三塁とし2番谷口の右前適時打で1点を先制。2回には2死二塁から9番前田の右前適時打で2点目を挙げた。3回には本塁打攻勢。3番松尾の2ラン、6番田井のソロ本塁打で3点を追加した。この2本塁打で大会新記録の1大会9本塁打。1984年PL学園の8本を超えた。5回には7番星子の適時打で6点目。6回にはさらに記録を更新。5番海老根の3ランなどで4点を加え3試合連続の2桁得点をマークした。8回には2番谷口が満塁弾を放った。今大会11本目とした。先発全員の16安打で18点を奪った。

守っては先発の2年生左腕・前田が好投。7回を2安打1失点、11三振を奪った。8回からは川原が登板した。

近江は前日30日の準決勝で11回、170球を投げ死球で左足を負傷したエース山田が先発。しかし大阪桐蔭の強打の前に3回途中4失点で降板。力尽きた。それでもコロナで出場辞退した京都国際の代替出場から滋賀県勢初の決勝に進出。大健闘の春が終わった。

◆大阪桐蔭 1983年(昭58)創立の私立高校。甲子園には91年春に初出場。同年夏に初出場優勝を飾る。12年と18年に春夏連覇。OBには西武中村、森、阪神藤浪ら多数のプロ野球選手がいる。硬式野球部のほか、ラグビー部や吹奏楽部の活躍も著しい。所在地は大阪府大東市中垣内3の1の1。今田悟校長。

▽大阪桐蔭中村誠コーチ(14年夏優勝の主将で、今年から寮監を務める)「就任してすぐの優勝で、選手には感謝しかありません。常に力がないと言いながら、勝利に『飢え』させる指導をしてきました。おごらずひた向きに必死に練習した結果。よく頑張りました」