<高校野球秋季関東大会:浦和学院5-4東海大相模>◇決勝◇5日◇大宮公園球場

 浦和学院(埼玉)の1年生エース、佐藤拓也投手が粘り強い投球で優勝を呼び込んだ。同点の9回表、1死二塁のピンチで相手の3、4番を気迫あふれる投球で三振、中飛に打ち取り、その裏のサヨナラ勝ちにつなげた。

 鹿島中時代は軟式野球部に所属。2、3年時に関東大会ベスト8の実績を持つ。今夏の大会は野手でベンチ入りした。身体能力にすぐれ打順は1番。この日もマウンドを守りつつ2安打1四球でリードオフマンとしての役割も果たした。

 今大会は3試合すべて先発し完投。171センチ、71キロと小柄だが130キロ台中盤の速球とスローカーブ、カットボール、ツーシームで打者をほんろうする。

 「気持ちで負けないように投げました。入学してこんなに早く活躍できると思っていませんでした。びっくりしています」とまだあどけなさの残る顔をほころばせていた。