<高校野球春季東京大会:八王子北3-2関東一>◇7日◇3回戦◇神宮第二

 都立の八王子北が、センバツ4強の関東一を3-2で下して夏の西東京大会シード権を獲得した。今大会3試合完投のエース出田(いでた)一成投手(3年)が7安打2失点と粘投。打っても2回の勝ち越しスクイズと4回の犠飛で2打点の活躍だった。

 同校は出田が原動力となり、昨秋11年ぶりの都大会出場。今大会も72年センバツ優勝の古豪・日大桜丘に続く強豪私学撃破と波に乗る。センバツはテレビ観戦したという出田は「関東一は選手の名前も知っていたし、かなり意識した。あこがれの存在なので。優勝したいです」と、16強入りに興奮を隠せなかった。

 4月1日に着任したばかりの須貝徳成新校長(58)も応援に訪れた。赴任後すぐの3連勝に「(ラッキーボーイならぬ)ラッキーじじいですね」と大喜び。「新しい学校に来て、こんなにうれしいプレゼントはありません。高校生は暗示に弱いので、できるなら今後も勝利に導きたい」とノリノリだった。