<高校野球春季東海大会:三重6-1愛知啓成>◇24日◇準決勝◇愛知・小牧市民球場

 三重(三重1位)が、優勝した72年以来42年ぶりとなる春の東海王者にあと1勝とした。

 身長186センチで右横手投げの瀬戸上晶投手(3年)が9安打を許すも1失点で公式戦初完投。練習試合を含めても対外試合での最長投球回は7回だったという瀬戸上は「(9回を投げきって)めちゃくちゃえらかったです」と「疲れた」を意味する方言を口にした。

 昨年11月に上手から転向。ヤクルトの館山昌平の動画を通学時などに視聴しフォームを模索した。チームはエース左腕の今井重太朗(3年)に続く投手の確立に取り組んでいるため、瀬戸上は「信頼できる2番手になれれば」と自信を深めたようだった。

 25日の決勝は日大三島(静岡1位)と対戦する。