北照が春季大会の出場を辞退した。昨年12月に起きた部員間の暴力行為が先月表面化し、以後は対外試合も自粛していた。日本高野連の裁定が下るのは5月14日だが、学校判断で春の大会の出場を見合わせることを決定。1日に高野連小樽支部事務局に届け出た。

 同野球部は今年、創部100周年記念イベントとして6月に箕島(和歌山)と星稜(石川)を招きオープン戦を行う予定だったが、これも取りやめた。山崎雅史教頭(60)は「高野連の裁定いかんにかかわらず、これだけ周囲をお騒がせした以上、記念イベントは無期延期にせざるを得ない」と話した。

 事件は当時の2年生9人が同級生1人に生活態度などを注意したところ「何が悪いのか」と反論されたことから、胸ぐらをつかむ、頭をたたくなどの暴力に発展したという。ケガ人は出なかったが、暴力を受けた部員はその後、野球部を退部している。