<高校野球沖縄大会>◇28日◇2回戦

 沖縄尚学のエース東浜巨(ひがしはま・なお=3年)が南部商を7回コールドで2安打12奪三振に抑え、順当に3回戦進出を決めた。センバツ準決勝から続く無失点イニングも26回まで伸びた。

 初戦は制球が定まらず「絶不調」だったが、この日はわずか80球の省エネ投球だった。最速142キロの直球と切れの良いスライダーで初回から毎回三振を奪った。「後半は力が抜けて、甲子園のときに近い状態で投げられました」と東浜は完全復活を宣言した。

 センバツから3カ月で確実にパワーアップした。68キロだった体重は71キロに増えた。横の体重移動を意識したフォームが固まるにつれて変化球の制球力もアップ。「春に比べてコントロールが良くなったと思います」と本人も実感している。だが比嘉公也監督(26)は「まだまだアバウトな制球力しかない。直球の制球力はもっと良くなるはず」とさらに厳しい注文をつけた。【前田泰子】