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静岡学園が第1シードを撃破/静岡大会

6回表1死一塁から登板し0点に抑えた古本投手
6回表1死一塁から登板し0点に抑えた古本投手

<高校野球静岡大会:静岡学園6-0常葉学園橘>◇19日◇3回戦

 シード3校が散る波乱の1日となった。静岡学園が毎回の12安打を放ち、第1シードの常葉学園橘を6-0で破った。6回裏2死満塁、4番細谷拓己主将(3年)が、走者一掃の適時二塁打を放ち勝負を決定づけた。第2シードの興誠、第5シードの常葉学園菊川、磐田南は面目を保った。20日は、8強入りを懸けた熱戦が4球場で繰り広げられる。

 澄み切った青空の下、静岡学園スタンドが何度も沸いた。3回1死三塁から、芳賀康弘遊撃手(2年)の内野ゴロの間に先制。3-0で迎えた6回2死満塁には、4番細谷主将が走者一掃の中越え適時二塁打を放ち、一気に勝利を引き寄せた。投手陣も出雲伊織(3年)-古本真大(2年)の継投で、10安打を浴びるも無失点。赤塚宣貴監督(30)は「こんなに投打がかみ合った試合は初めて。よくやった」と絶賛し喜んだ。

 5月にコーチから昇格した同監督は、試合前日のミーティングでこう伝えた。「3回までは内容が悪くても相手より盛り上がれ」。春の東海王者相手に委縮しないためだった。試合中も「とにかく盛り上げろ」と声をかけ続け、初回から大きなかけ声が飛び交った。「作戦」は成功。3回の先制点につながり、流れを生んだ。

 1月末、部内不祥事で3カ月間の対外試合禁止処分を受けた。春季大会は辞退。練習も2週間自粛した。何度も選手で話し合ったが、参加者は次第に減った。「1つの方向を向いていなかった。ばらばらでした」と細谷主将。だが、今大会の出場が決まると次第にまとまり始めた。5月に常葉橘対常葉菊川戦を見て、野球や夏への思いは強まった。その橘に勝ったこの日、細谷主将は試合が「楽しくてしょうがなかった」と表現した。梅雨明けが宣言された日、同時にナインの心も晴れ渡った。

 1、2回戦の連続逆転勝利に続き、今度は第1シードを撃破した。細谷主将は「次で負けたら何も意味がない。油断せずに、頂点に立ちます!」。静岡学園ナインが勢いに乗った。【前田和哉】

 [2008年7月20日13時7分 紙面から]


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