静岡、先発全員安打で20点/静岡大会
<高校野球静岡大会:静岡20-2興誠>◇22日◇準々決勝
4強が決まった。静岡が20-2で興誠に大勝した。先発全員安打の猛攻で、準々決勝以上では戦後最高の20得点を奪い、03年時の優勝以来の4強進出を決めた。準決勝は23日、草薙球場で行われる。
「うわっ! 気持ち悪い」。スコアボードに並んだ数字を見て、2安打6打点をたたき出した4番山崎大輝(3年)は、思った。先発全員安打で2本塁打を含む22安打20得点。山崎大は「いつのまにか点が入っていた感じ。こんなに点を取ったことはない」と驚きを隠せなかった。
普段は「つなぎ役」の2番石塚太一(2年)が大暴れした。驚異の6打数6安打1本塁打。圧巻は、4-2で迎えた4回表無死。内角高めの直球に、体が勝手に反応した。ふわりと打ち上げた打球を見て思わず「全力疾走しちゃった」。公式戦初の本塁打に絶叫し、何度も両手を突き上げた。「つなぎ役」に徹する男は自分専用のバットではなく、部で購入した軽いバットを使う。「チームの勝利のために」(石塚)。ただ、貪欲(どんよく)に勝利を目指した結果が、猛打爆発につながった。
プロ注目の快速右腕を前にしても、怖さはなかった。前日(21日)には、興誠のエース江越を想定し、打撃マシンの球速を140キロに設定して徹底的に打ち込んだ。最後の仕上げに、150キロに設定し、バント練習。目が慣れたナインは、右へ左へ打ち返し、江越を4回2/3で早々にKOした。
戦後初となる準々決勝以上での20得点。栗林俊輔監督(35)は「選手が積極的に打ちにいった結果。よく頑張ったと思う」とたたえた。次戦は猛打・飛龍。山崎大は「打ってくるなら、打ち勝ちたい」。5年ぶりの頂点まであと2勝。静高打線が草薙で快音を響かせる。
[2008年7月23日12時7分 紙面から]
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