第81回選抜高校野球大会(3月21日から12日間、甲子園)の出場校32校が23日、発表され、広島で活躍し炎のストッパーと呼ばれた故津田恒美氏の母校、南陽工は3年ぶり4度目のセンバツ出場が決まった。

 一報を受けた中村一雄校長はナインの前で「本校の大先輩でもある津田投手の遺志を引き継いで、勇気を与えられるような試合をしていきましょう」とナインを激励。中川丈聖主将(2年)は甲子園での目標について「1回でも多く校歌を歌いたい」と目を輝かせていた。

 1年生バッテリーを率いて臨む山崎康浩監督(47)は「身が引き締まる思い。戦力的には低いかもしれないが、津田さんはベスト8までいかれたんで、そこまでは勝ちたいなと思ってます」と意気込んだ。校内に建てられた記念碑の思いを胸に、南陽工ナインは31年ぶりの甲子園勝利を目指す。