<高校野球・春季秋田県大会:秋田商4-3秋田中央>◇26日◇決勝◇こまちスタジアム

 決勝は秋田商が4-3で秋田中央を下し、5年ぶり16度目の優勝を遂げた。

 2-3で迎えた7回裏1死二塁で、3番菅原力弥(3年)が左翼席に逆転2ラン。8回からリリーフのエース松川亮太(3年)が反撃を封じた。菅原は167センチと小柄だが今大会2本目、高校通算8本目のホームラン。「積極的に振ることだけ考えていた。入った瞬間は頭が真っ白」という。

 2年春から背番号1の松川は「今までチームに迷惑をかけていた。今日は何としても抑えたかった」とエースの意地を見せた。昨秋就任して初タイトルの太田直監督(30)は「旧チームからのレギュラーの菅原、松川らが経験の力を発揮してくれた。ナインは一戦ごとに成長した」と選手たちをたたえた。