全国高校野球選手権(甲子園)の2回戦を18日に控えた札幌一(南北海道)が16日、「攻走」の左投手対策を本格的に始めた。兵庫・西宮市内のグラウンドで、対左投手だけのフリー打撃を実施。対戦する智弁和歌山の左腕岡田俊哉(3年)を想定した練習で、1回戦で本塁打を打った宮田優輝一塁手(3年)は「左を打つ意識で取り組めた」と話した。

 打撃練習後は、左投手に対する走塁を確認する練習も行った。菊池雄人監督(37)は「展開によっては、三盗とか走塁の戦術を絡めて重圧をかけるのは大事」と話した。約2時間の練習のほとんどが、今夏無失点の好投手攻略をイメージしたものだった。

 練習前、宿舎で智弁和歌山の1回戦をビデオで確認した。初出場時の02年に敗れた相手との雪辱戦まで残り1日。5番富田嘉樹左翼手(3年)は「相手はうざいくらい、いい投手だけど、今は練習も楽しいし、こんな幸せな時間を終わらせたくない」と強豪撃破を誓った。