<高校野球・秋季近畿地区大会>◇24日◇1回戦◇皇子山

 3季連続甲子園出場を目指したPL学園(大阪2位)が初戦で敗れ、来春のセンバツ出場は絶望的となった。福知山成美(京都2位)に1-2と惜敗。1年夏に4番デビューした勧野甲輝外野手(2年)や今夏大阪大会5本塁打の吉川大幾主将(同、外野手)ら来秋ドラフト候補を擁しながら、2年ぶりの初戦敗退となった。神港学園(兵庫3位)は近江(滋賀1位)を4-2で下し、兵庫勢は出場全3校が初戦を突破した。

 くちびるを真一文字に結んだ吉川主将のあとに、無言の17人が続いた。相手エースの島本浩也(2年)をつかまえきれず、あと1点届かなかった。来春のセンバツは絶望的となった。

 初回1死一塁で、先発多司将仁(2年)が福知山成美の3番桑原将志(まさゆき)内野手(1年)に浴びた1発が命取りになった。3回2死満塁、6回無死二塁と好機を作りながら攻めきれない。「まっすぐを待ちながら変化球にも対応するようにと指示はしたんですが」と河野有道監督(60)。8回に西垣陽平内野手(2年)の犠飛で1点返しただけ。2回以降無失点の多司を援護できなかった。

 不振による今夏メンバー落ちを経て4番復帰の勧野は3四球と中飛で、2年最後の公式戦を終えた。「冬に下半身からしっかり作ります。この負けを無駄にはしない」と語ったが、甲子園のチャンスは高校最後の夏だけになる。

 攻守にバランスの取れたチーム作りへ、河野監督はコンバートを敢行する。強肩俊足の中堅手として注目されてきた吉川を遊撃に、左翼と投手が主だった勧野を三塁で鍛える。すでに遊撃の守備練習を始めている吉川は「チーム一丸で気持ちの面も強くなって行きたい。朝や夕方の練習前に落ち葉を拾って徳を積みます」と誓った。87年春夏連覇の先輩、立浪和義(中日)と片岡篤史(阪神打撃コーチ)が日々の努力の積み重ねで行った落ち葉掃きを行い、心から、一から、再出発する。【堀まどか】