第84回選抜高校野球(3月21日開幕、甲子園)の出場校が27日、大阪市内で開かれた選抜選考委員会で決定した。

 洲本(兵庫)が、21世紀枠で26年ぶりのセンバツ出場を決めた。作詞家の故阿久悠さんの母校で、現部員全員が淡路島出身。昨秋県大会4強の成績などが評価された。野口哲司監督(50)は「発展途上のチームなので(甲子園で)成長してくれれば」と期待する。

 95年の阪神淡路大震災の前後に生まれた選手が主力だ。被害が甚大だった北淡町(現淡路市)野島地区出身の下原章裕内野手(2年)は当時、生まれて半年あまり。自宅が半壊する中「お父さんがかばってくれたと聞きました」と振り返るが、当時の映像を見たり、親や被災者から話を聞いてはいても実感はなかった。

 しかし、昨年3月の東日本大震災に衝撃を受けた。震災後、被災地への救援物資の積み込み作業をボランティアで部員全員で手伝った。下原は「できることは思い切りプレーすることだけ。全力でやりたい」。震災からの復興とともに育った選手たちが、甲子園で感謝のプレーを見せる。【高垣誠】

 ◆洲本(すもと)

 1897年(明30)洲本尋常中学校として創立。1948年現校名となる。普通科で生徒数は671人(女子345人)。野球部は23年創部。甲子園はセンバツ2回、選手権1回出場。53年センバツでは初出場で初優勝を達成した。主なOBは故阿久悠さん(作詞家)鎌田実(元阪神)笹野高史(俳優)宮地真緒(女優)ら。赤坂進校長。所在地は兵庫県洲本市上物部2の8の5。