<春季高校野球北海道大会:北海10-0札幌月寒>◇12日◇札幌地区2回戦◇円山

 昨夏の南北海道大会で優勝した北海は、新戦力の活躍が光り、5回コールドで札幌月寒を下した。春12、夏35度の甲子園出場を誇る伝統校だが、春の初戦スタメンに1年生2人を起用した。背番号14の6番吉田甫(はじめ)一塁手が4打数3安打4打点。背番号15の2番小田隼哉(しゅんや)二塁手は、3打数1安打で2度の守備機会をそつなくこなした。

 178センチ、72キロの左打者の吉田は打撃を評価されての抜てきだったが、初打席で片りんを見せた。右翼に飛距離十分の大ファウルの直後、技ありの適時打を左前にはじき返した。3打席目も左翼線に2点適時打、5回にはコールドを決める左前打で合計4打点。「緊張しましたけどフルスイングができ、いい結果が残せました」と満足の笑みを浮かべた。

 小技がうまく俊足の小田は「初回にバント失敗して、もっときちっと結果を出したかった」と悔しがった。平川敦監督(41)は「練習試合やチーム状況を見て、2人の起用を決めました」と話す。1年の春に、しかも初戦からスタメン起用について、OBの平川監督は「記憶にない、30年ぐらいはないと思います」と話した。

 主将の玉熊将一投手(3年)は「2人とも落ち着いて仕事をしてくれました」と喜びと驚きの表情。入部した1年生は34人。その中には、ベンチ入り予備軍がたくさんいる。この日は、吉田と小田の大阪出身コンビを加えた北海が、昨秋とは違う新たな強さを見せつけた。【中尾猛】