<春季高校野球宮城大会:仙台育英3-1仙台三>◇27日◇準決勝◇Kスタ宮城

 仙台育英がエース渡辺郁也投手(3年)の3安打1失点10奪三振の好投で仙台三を破り、4大会連続27度目の東北大会出場を決めた。

 恩返しならぬ“見返し”の快投だ。仙台育英の渡辺は「ずっと怒られて、やってきたんで。見返してやろうという気持ちでした。合格点をあげてもいいかなと思います」と自画自賛した。その相手、佐々木順一朗監督(52)が「だいぶ成長してる」と評していたことを聞くと、もうニヤニヤが止まらない。ただ、試合は笑えないほどシビアな投手戦だった。強打の呼び声高い味方打線が6回2死満塁で無得点に終わるなど中盤まで沈黙。それでも「ゴロを打たせればいい」と力まずに直球をズバズバ投げ込み、先制は許さなかった。

 1年秋から名門のエースナンバーを背負った。「入学した頃しか褒められたことがない」(渡辺)という佐々木監督の厳しい指導も期待の裏返し。そのかいあってか、最後の夏に向け一本立ちの気配が漂う。「自分、連投とかも全然大丈夫なんですよ」。142球を投げきった右腕は、今日28日の決勝も投げる気満々で帰りのバスに飛び乗った。【亀山泰宏】