<春季高校野球福島大会:尚志4-3若松商>◇27日◇準決勝◇郡山市・開成山野球場
尚志が若松商に競り勝って決勝進出、創部15年目で初の東北大会(6月7日~、青森)出場を決めた。
尚志ナインは抱き合い、喜びを確認し合った。支部予選敗者復活戦から県大会に滑り込み、09年春8強が最高だったチームが決勝進出。初の東北大会出場も決めた。8回に決勝の中越え適時二塁打を放った小林駿介主将(3年)は「みんなのおかげで打てた」とこれ以上ない笑顔で言った。
昨年8月就任の福地大祐監督(31)は「試合で戦うのは選手」と、小林を中心に練習メニューを考えさせた。しかし、秋は支部予選で敗退。勝てなかった悔しさからナインは徹底的に話し合った。チームの弱点は打撃と走塁。全体練習後の個人練習にも集中して取り組んだ。
自分たちで考え、成長してきた選手が結果を出した。8回の打席に向かう小林に福地監督は「思い切って打て」。先発の吉田圭佑投手(3年)がピンチを招いても「お前に任せた」。信頼のメッセージに応えた小林は「福地監督がこんないいチームにしてくれた」と感謝の涙を流した。
決勝の相手は福地監督の母校聖光学院。監督の現役当時は父一雄氏が監督で、斎藤現監督が部長だった。「次元が違う相手。挑戦者としてぶつかるだけ」と福地監督。9カ月で生まれ変わった尚志が、頂点をかけて絶対王者に挑む。【鹿野雄太】

