<春季高校野球秋田大会:大館鳳鳴5-2秋田商>◇28日◇決勝◇秋田市・こまちスタジアム
大館鳳鳴が秋田商を下し、33年ぶり2度目の春季優勝を決めた。エース湯沢健太が7安打を浴びながら2失点と好投。4番の佐々木滉介三塁手(ともに3年)も3安打1打点を挙げるなど、昨春のセンバツを経験したメンバーが奮起した。3位決定戦は昨春の王者・大曲工が勝利。上位3校は東北大会(6月7日開幕=青森)に出場する。
大館鳳鳴が“経験の差”を生かして33年ぶりの頂点に輝いた。先発した湯沢は130キロ台半ばの直球を中心に、7安打を打たれながらも粘り強い投球で2失点にまとめた。3点リードの8回裏には連打で無死一、二塁のピンチを迎えたが、併殺打と中飛で脱した。続く9回裏も1死一、二塁をシャットアウト。「後半は疲れた」と悔やんだが、要所は抑えた。
昨春のセンバツでは天理(奈良)との1回戦で4回裏から登板。7点を追いかける展開に心の余裕がなくなり、2回を3四死球で被安打3。1点を失った。だが経験を生かしたこの日は、間合いを取りながらのマウンド。三塁手の佐々木が何度もタイムを取り、エースの元へ駆け寄ったことも大きかった。
エースを励ました主砲は、バットでもみせた。5回表2死二塁の場面では、外角のシンカーをバットコントロールだけで中前へ。4点目をもたらした。センバツ以降は「だらだら打ち続けても意味がない」と練習から好球必打を貫いた。強豪校から学んだ教え。この日の3安打中2本はファーストストライクをはじき返した。「『もう1度甲子園に行くんだ』という思いでやってきた成果。まずは東北大会で力を試したい」。8月まで描く青写真に狂いはない。【湯浅知彦】

