2年ぶりに開催される春季高校野球東北大会(7日から5日間=青森市営、青森県営)の組み合わせ抽選会が5月31日、青森市内で行われた。2大会連続7度目の出場となる東陵(宮城)の初戦(8日)の相手は、昨夏と今春の甲子園準優勝・光星学院(青森)に決まった。
クジを引く時点で、光星学院と当たる確率は3分の1だった。東陵の工藤将理主将(3年)は、右手で選んだボールを見て目を丸くし、苦笑いした。「当たる予感はしたけど、ビックリした。できれば引きたくなかった…」と本音を漏らした。
24年ぶりの甲子園出場を目指す東陵にとって、願ってもない経験になる。練習試合でも対戦がなく、テレビでしか見たことがない相手に「打撃も守備もすごい。たぶん緊張します」と頭をかいた。それでも「全国トップクラスの学校とやれるのは大きい。いいところを盗みたい」と話すように、夏に向けて多くの収穫を得られる試合になることは間違いない。
宮城県大会は決勝で仙台育英に敗れたが、エース左腕の相内(あいない)康佑投手(3年)を中心に、安定した試合運びを見せた。準決勝ではつなぎの打撃で昨秋県Vの利府にコールド勝ちし、2大会連続の出場権を獲得。工藤は「どこが相手でも、1球1球全力で走る」とスタイルを変えるつもりはない。必ずチャンスはある。「四球やエラーをしてくれたときに、確実に点を取りたい」と“金星”に意欲十分だ。
学校のある気仙沼市は、東日本大震災で甚大な被害を受けた。昨春は震災の影響で県大会も東北大会も中止となり、2年前は専大北上に初戦で敗れ涙をのんだ。「1つでも多く勝って地元を盛り上げたい」と工藤。全員野球で甲子園の頂点に迫った光星学院にぶつかる。【鹿野雄太】

