秋季全道高校野球を制して来春センバツを確実にしている北照が、勝利を招く白ネコとして選手らに愛されている「トミ」のTシャツを作る計画を進めていることが23日、分かった。11月10日開幕の明治神宮大会に出場するが「紺生地にトミの写真をあしらってみたい」と河上敬也監督(53)も大乗り気。早ければ秋の神宮に北照・トミが“デビュー”する。

 トミは夏の南北海道大会準々決勝で札幌一に敗れた夜、野球部寮に迷い込んだ。居着くようになってからチームは公式戦9連勝と負け知らず。練習試合を含め、43戦42勝1敗と驚異の勝率を残している。最近ではトミの存在を知った近隣住民が見学に訪れるなど、トミも落ち着かない日々が続いている。名前の由来となった富田魁仁遊撃手(2年)が優しくなでてくれることが増え、喜んでいるという。

 富田は「食堂とかで監督から『おい、トミ』と呼ばれると、つい振り向いてしまうんです」と笑いながら話した。最近では優しい声の時はトミ、厳しい声の時は自分と聞き分けができるようになった。ナインからもかわいがられ、エサも食べてふっくらとしてきた。これまでは屋外で飼われていたが、寒さが厳しくなり、屋内に移すことが検討されている。既に専用トイレが設置されなど、破格の待遇だ。富田は「勝っているのはトミのおかげ。何か顔までトミに似てきそうです」と、霊験あらたかなネコとの野球生活を楽しんでいる。【中尾猛】