日刊スポーツ記者がお勧めする全国の有望選手にスポットを当てる「ピカイチ投手編」。

 プロも注目する雪谷(東東京)の最速145キロ右腕が11年ぶりの甲子園へ導く。エース鈴木優(3年)が投手に専念したのは高校に入学後。目黒四中では捕手で、地肩を含む上半身の強さには自信があったが、制球難が課題だった。高1の8月にセットポジションからクイックで投げる現フォームに変え、テークバックを小さくしたことで制球が安定し、球速も入学当初から17キロアップした。

 武器の直球に加え、スライダー、カーブ、スプリット、ツーシームを操る器用さも持ち合わせる。「かわすピッチングはもちろんですが、上へいくためには、内角へストレートで押す投球が必要だと言われました。昨年の夏は悔しい思いをしたので、結果を残してプロに行きたいです」。夢をかなえるため、さらなるレベルアップを追求する。