第87回選抜高校野球大会(3月21日開幕、甲子園)の選考委員会が23日、大阪市内で開かれ、21世紀枠での松山東など3校を含め、32校を選出した。

 大阪桐蔭が82、83年池田(徳島)以来の夏春連覇への挑戦権をつかんだ。昨夏の全国制覇メンバー5人が残り、今大会も優勝候補。主砲の青柳昴樹外野手(2年)は「TOINの4番はやっぱりホームラン。チームのためにも3本は打ちたい」。同校では初のセンバツの通算最多本塁打記録を視野に入れた。

 エース田中誠也(同)は昨秋府予選終盤から左肩痛に苦しんだ。痛みをこらえて秋の全公式戦9戦に先発し、近畿8強にチームをけん引。今は痛みを克服し、ケガの功名でインナーマッスル強化に努める。「センバツは全試合自分が投げるつもり」と自覚十分だ。

 12年春夏連覇時のエース、阪神藤浪晋太郎投手(20)が昨夏の甲子園優勝を記念し、3年を含めた全部員に校章入り磁気チタンネックレスを贈ってくれた。そんな心遣いも偉業への支えになる。福田光輝主将(同)は「自分たちの代でも日本一になりたい」と3年ぶりの紫紺の大旗取りを誓った。【堀まどか】