<センバツ高校野球:中京大中京2-3明徳義塾>◇28日◇2回戦

 東海地区注目の好打者・井藤真吾外野手(3年)の初甲子園は4打数1安打に終わった。1死一、二塁で迎えた1回の第1打席では二ゴロ併殺打。1死二塁で迎えた3回の第2打席でも三邪飛と走者を返すことができなかった。井藤は「やっぱり走者がいる時に打ちたかった。技術的なことじゃなくて気持ちの問題…」と力なく話した。

 昨秋に投手から野手に転向し、東海大会では16打数7安打と打ちまくった。同校OBの稲葉(日本ハム)と同タイプの左打者で「稲葉2世」と評される。この日、ネット裏から試合を見守った阪神・北村スカウトも「守備は勉強しないといけないが、打撃は良いものを持っている」と高評価。悔しさを味わった井藤が大きくなって夏の甲子園に帰ってくる。