第81回選抜高校野球大会(21日から12日間・甲子園)の組み合わせ抽選会が13日、大阪市内で行われ、甲子園史上初の「早慶戦」は決勝までお預けになった。早大・斎藤佑樹投手(2年=早実)を擁した06年以来3年ぶり出場の早実(東京)は、初戦で強豪天理(奈良)と対戦する。慶応(神奈川)は開星(島根)と激突。関東勢は33年ぶりの習志野(千葉)、6年ぶりの国士舘(東京)、初出場の下妻二(茨城)などがそろう。選手宣誓は今治西(愛媛)高市廉主将(3年)に決まった。
早実・中野弘也主将(3年)は、天理との対決が決まった瞬間、ニヤッと笑った。「強いチームとやりたかったですから。天理?
よく見るユニホーム。甲子園に出てくる強豪のイメージです」。昨秋の近畿大会覇者、明治神宮大会では準優勝した強敵だ。同主将は「(神宮大会の)ビデオは見ました」と付け加えた。
ライバル慶応の試合を見ようとしたところ、その決勝相手が天理だった。「当たると思ってないから、見ただけで。しっかり見ないと」。和泉実監督(47)は「私は見ていない。選手の方が進んでいるんです」と笑った。甲子園の天理戦は26回大会(54年)初戦でぶつかり、6-0で早実が勝っている。もっとも監督も生まれる前の話。「10数年前かな、天理さんのグラウンドで練習試合をやったことがあるぐらい。最近はないですねえ」。
早実のセンバツは、斎藤佑樹投手(現早大)を擁した06年以来になる。和泉監督は「あの年は戦う中で伸びていった。今年もそれができれば」と話した。斎藤のあとをつぐのは小野田俊介投手(2年)だ。一冬越えて体重は6キロ増の77キロになった。同監督も「たくましくなった感はあります」と言う。そのたくましさを晴れ舞台で披露する。
中野主将は「斎藤さんのときと比較されるけど、イヤとは思わない。負けないように僕らもやりたい」と力をこめた。注目される甲子園の早慶戦は、お互い決勝まで勝ち進まないと実現しない。和泉監督は「慶応?
それよりも1勝です」と天理戦を見据えた。【米谷輝昭】


