<高校野球山梨大会:日本航空10-0山梨農林>◇8日◇2回戦

 日本航空のエース北野駿人(はやと=3年)が山梨農林との初戦で、6回を1安打8奪三振に抑え、コールド勝ちで2回戦に進出した。

 決して万全ではなかった。6月末までの約1カ月間の強化練習の疲れもあり、最速144キロの速球は、この日は6回に140キロをマークしたのが最高。「まだ本調子とは違う。(10点中)4から6点」と本人は辛口だ。中沢学監督も「上に抜けるボールがあり、あまり良くなかった」と話す。

 それでもネット裏には巨人、横浜、ソフトバンク、ロッテなど7球団16人のスカウトが集結。巨人大森スカウトは「初速と終速の差が少なく、素質がある」と評価した。

 勝ち進めば準々決勝で優勝候補筆頭の東海大甲府と対戦する。「自信ありありです。早く投げたくて仕方がない」と強豪撃破を心待ちにしていた。