関東一は初戦で木内常総と/東東京大会
<高校野球東東京大会:関東一11-5東海大高輪台>◇27日◇決勝
関東一(東東京)が春夏連続の甲子園切符をつかんだ。東海大高輪台から12安打して11点を奪い、夏は14年ぶり4度目となる出場権を得た。
「胴上げするぞ」。関東一の広瀬公秀主将(3年)が大声を張り上げ、勝利インタビューを受けていた米沢貴光監督(32)を強引に引っ張りだした。宙に舞うこと3度。ナインは恩師を胴上げして、春夏連続で甲子園をつかんだ喜びを爆発させた。
帝京の150キロ投手高島祥平(3年)も攻略した強打線の点火は3回だった。1点を追うこの回、新井淳平左翼手(3年)が右前にしぶとく落として同点、敵失で勝ち越すともう止まらない。続く4回には押し出し四球で1点、なおも続いた満塁で田辺良二塁手(3年)が走者一掃の三塁打を放ち勝負の行方を決めた。広瀬は「帝京を(4回戦で)倒してから勢いに乗れた」と勢いづいたチームを語った。
昨夏は準決勝で帝京に敗れた。チームは「帝京に勝って甲子園に行く」の目標を立て、それに向かって団結していた。ところがセンバツ出場を果たして目標を見失いかけた。センバツは初戦で敗れ、春の東京大会も2回戦敗退だった。一からのやり直し。広瀬は「野球以外の面もしっかりしよう」と呼び掛け、合宿所の清掃なども率先して取り組んできた。そんな主将の姿にナインも刺激を受け、大会を目前にやっとチーム一丸となっていた。
米沢監督は「本塁打を量産する打者も、140キロ出す投手もいない」と言う。が、堅守でそろって俊足。7試合で計30盗塁を決めた。打てなくても点を取る野球ができる。そんなチームは初戦相手に常総学院を引き当てた。この日1安打に終わった4番の江川大輝(3年)は「甲子園では打ちます」。春には1度も歌えなかった校歌を思い切り歌うつもりだ。
[2008年7月28日9時36分 紙面から]
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