大阪桐蔭17年ぶりV王手/夏の甲子園
<全国高校野球選手権:大阪桐蔭9―4横浜>◇17日◇準決勝
大阪桐蔭(北大阪)が17年ぶりの2度目の全国制覇に、王手をかけた。横浜(南神奈川)との準決勝は、2回に1点を先制されたが、3回に5安打で5点を奪って逆転。7回に森川真雄(まお)主将(3年=内野手)のスクイズで加点し、9回は4番の萩原圭悟内野手(3年)の2ランでとどめを刺した。決勝は常葉学園菊川(静岡)との顔合わせで、きょう午後1時から行われる。
力強い弾丸ライナーが、あっという間に右中間席へと飛び込んだ。「自分が理想とする打球を打てた」。9回、4番萩原圭悟(3年)が自画自賛した2試合連続弾で、横浜を完全にねじ伏せた。春3回、夏2回全国制覇の強豪校を力と技で圧倒し、初出場初優勝した91年以来の決勝切符をもぎとった。
強さを見せつけた。1点リードされた直後の3回、1番浅村栄斗(3年)からの4連打などで5点を奪い一気に逆転。2点差に詰め寄られた7回には、カウント2―2から主将の3番森川真雄(3年)が「死ぬ気でやった」と、スリーバントスクイズを成功。「失敗すれば流れが変わるけど、どっかで勝負せんとあかんかった。ホント良く決めてくれた」と西谷浩一監督(38)。集中打と豪快な1発だけではなく、小技も確実に決める選手を頼もしそうに見つめた。
現3年にとって、待ち望んだ相手が横浜だ。1年の夏、1回戦で対戦。中田翔(当時2年=現日本ハム)の1発などで、同年センバツ王者に11―6で圧勝。萩原はボールボーイ、現エース福島由登(3年)は一塁アルプスで見て、先輩らのすごさを肌で感じた。
「いつかオレたちも横浜に勝つ」。寮には数多くの試合のビデオがあるが、横浜戦が1番人気で萩原も「10回以上見た」。その相手に完勝し、中田らも突破できなかった準決勝の壁を破った。9回に144キロをマークし今大会初完投した福島は「光栄です」と笑顔を見せた。
甲子園春夏通算20勝の区切りの勝利で、いよいよ常葉学園菊川との決戦だ。昨春センバツ準々決勝で1―2で敗れた因縁の相手。「ここまできて負けるのが1番悔しい。絶対優勝したい」と福島。今大会5戦連続2ケタ安打と好調な打線を引っ張る萩原も「常葉は中田さんらの時代に悔しい思いをしている。リベンジしたい」。見つめる先は、17年ぶり2度目の頂点だけだ。【木村有三】
[2008年8月18日11時3分 紙面から]
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