全国高校野球選手権大会(甲子園)は10日、大会2日目の4試合が降雨中止となり、史上初の2日連続全試合中止となった。同6日目に登場する明桜(秋田)はこの日、大阪市内で練習。公式戦ブランクが「中24日」となるエース二木健(3年)は、宿舎でのメンタルトレで集中力を維持する。
7月21日の秋田大会決勝から、3週間がたつ。それでも二木の集中力は切れていない。大阪入り後も毎日100球前後の投球をしてきた。二木は「一昨日は2日連続で150球を投げました。投げるのが好き。鈍らないようにしてます」とハードな投げ込みも大歓迎だ。
集中力を維持するため宿舎で、ある工夫を施している。明桜を付属校とするノースアジア大の伊藤護朗教授(62)が考案したメンタルトレのCDを聞き、精神統一することだ。音楽が流れ、その間に試合のイメージをする。個人部屋にこもり愛用する二木は「初戦の最終打者を三振で打ち取る場面を想像する。リラックスもできて集中も続く」と効果てきめんだ。
同校OBの右腕・ソフトバンク摂津の存在も力になっている。昨年12月、二木は同校を訪れた摂津と左手で握手を交わした。「プロの投手に、あやかりたかった」と自らの左腕に摂津の魂を宿した。不動のセットアッパーを務める先輩の雄姿に「自分らも頑張らないと、と思う」と二木。「甲子園での勝利を手にできなかった先輩のために、秋田勢12年ぶりの勝利を届けたい」と話すように、闘争心も持続させ満を持して初戦に臨む。【三須一紀】

