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東北佐藤が自己最速144キロ/夏の甲子園

7回1失点の好投を見せた東北先発の佐藤朔弥(撮影・倉掛優一)
7回1失点の好投を見せた東北先発の佐藤朔弥(撮影・倉掛優一)

<全国高校野球選手権:東北8-2倉敷商>◇13日◇1回戦

 東北(宮城)のエース佐藤朔弥(3年)が、自己最速144キロをマークし甲子園初勝利を挙げた。「まっすぐが走っていた」と好調をアピール。1発こそ浴びたが、7回を3安打1失点と安定した投球で試合をつくった。宮城県大会決勝の「仙台育英戦の方がつらかった」と話すほど、平常心で大舞台をクリアした。

 初の甲子園でも佐藤は、淡々とした表情から強気に攻めた。「乗らせたらピッチングも良くなる。手足が長いから内側を狙う」と警戒していた4番岡に初回、死球を与えるほど内角攻めを徹底。6-0とした直後の3回1死満塁では、冷静に低めを狙う。5番山神貴雅一塁手(3年)を二併でピンチをしのいだ。バス移動中も食事中も、倉敷商のビデオを見て研究。「切れ目のない打線」(佐藤)を7回96球で3安打に封じ、マウンドを後続に託した。

 大会前、ダルビッシュ(日本ハム)を擁し準Vに輝いた、03年夏のビデオを見た。この日も、そのシーンを思い出し「レベルは全然違いますけど、イメージして投げました」と偉大なる先輩に自身を投影した。自己最速も1キロ更新し144キロをマーク。「人が多かったのもあります」と、聖地の独特の雰囲気が佐藤の力を最大限に引き出した。

 あこがれの舞台を「楽しかった」と佐藤。県準決勝(利府戦)決勝(仙台育英戦)の方が「つらかった」と振り返る。激戦区宮城を勝ち抜いた経験が、全国の舞台でも生きた。次戦の相手は春夏各1度の優勝を誇る日大三(西東京)。宮城の最強右腕が、元王者斬(ぎ)りに挑む。【三須一紀】

 [2009年8月14日12時32分 紙面から]


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