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激突負傷…PL壮絶に散る/夏の甲子園

<全国高校野球選手権:県岐阜商6-3PL学園>◇19日◇3回戦

 PL学園(大阪)の夏が終わった。県岐阜商(岐阜)打線に3-6。本来のエース中野隆之(3年)らを欠くメンバーで、この日は受川祐太左翼手(3年)石崎祥平遊撃手(3年)が飛球を追って衝突、負傷するアクシデントもあり、11年ぶりの8強を前に力つきた。

 一塁ベース前に突っ伏して、吉川大幾(2年)が動かなくなった。3点を追う9回2死。大阪大会5発の2年生1番が、三塁ゴロで最後の打者になった。3年生がふらふらと整列に向かう。あと4勝で22年ぶりの優勝と甲子園通算100勝だった夏を、PL学園は16強で終えた。

 「投手力の不安にエラーも3つも出て、ずっと追いかける展開になってしまった」と河野有道監督(60)も肩を落とした。先発井上大樹(3年)が3回途中3失点で降板。2年生右腕の難波も相手の勢いを止められなかった。

 思わぬ悲劇も起こった。5回の守りで、左翼ファウルゾーンの飛球を追って、遊撃・石崎と左翼・受川が交錯。石崎の左ひざが受川の頭部を直撃した。2人はタンカで退場。脳振とうで病院に運ばれた受川は「試合に出たい」と泣いた。治療後、痛みを押して強行出場した石崎は、7回にゴロをさばいた際、ひざの踏ん張りが効かず、一塁悪送球。6失点目につながった。

 ボロボロになる仲間を、本来のエース中野はネット裏から見ていた。センバツ2回戦で10回1死まで無安打無得点を続けた左腕は、左ひじ故障で夏は補助員。「心の整理はつけていました。でも何も出来なくてみんなに申し訳なくて」と涙が止まらなかった。

 昨夏の新チーム発足時は、みんな、バラバラだった。それでも「勝つことでいいチームになる」と中野は信じ、左ひじ、腰を痛めながら近畿大会、センバツを投げ抜いた。井上、難波がエースに続き、府内23連勝を達成した。ボロボロになりながら、強くなった。

 秋が来る。吉川は甲子園1号で意地を見せた。甲子園初登板の2年生右腕・多司は自己最速を6キロ更新する148キロをマーク。センバツ時に「1年生4番」として騒がれながら、不振で今夏メンバーから外れた勧野も主砲、エース候補だ。新主将になる吉川は「全国制覇をするために戻ってきます」と涙をぬぐった。【堀まどか】

 [2009年8月20日11時20分 紙面から]


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