<全国高校野球選手権:興南6-5報徳学園>◇20日◇準決勝

 報徳学園(兵庫)が逆転負けで、29年ぶりの決勝進出を逃した。興南・島袋洋奨投手(3年)の立ち上がりを攻め、1回に中島一夢(はじめ)三塁手(3年)の適時打で1点を先制。2回2死満塁でも中島の適時三塁打、越井勇樹一塁手(2年)の右前打で4点を追加した。だが中盤に反撃にあい、7回1死三塁で救援した田村伊知郎投手(1年)が勝ち越し打を許した。1点を追う9回には2死三塁と好機をつくったが、最後は越井が空振り三振。号泣する選手を見ながら、永田裕治監督(47)は「私の指導歴の中でも最も成長したチーム。思い出に残るチームです」とねぎらった。