東芝(川崎市)の新人・笹森公輔投手(23=上武大)が昨秋日本一の大阪ガス(大阪市)を相手に社会人初完封を達成した。9回94球3安打の内容で、100球未満の完封を意味する「マダックス」も飾った。

昨秋は関甲新学生リーグで最多勝に輝いた新人。日本ハムのドラフト2位・進藤勇也とは大学でバッテリーを組んでいた。

今春のJABA大会では3度目の先発で完投も初。「不安はなく、チャレンジャーの気持ちでやるしかない」と臨んだ。

4回1死一塁で初安打を許すと1死満塁のピンチを迎えたが、遊ゴロ併殺打で切り抜けた。「ピンチだったんですけど、リードしていたので1点を守ってアウトを重ねようと思っていた」と振り返った。

6回からは被安打1にとどめ、二塁を踏ませない投球を披露した。

東芝はJABA京都大会で準優勝した18年以来、6年ぶりに決勝へ進出する。頂点に立てば、今秋の社会人野球日本選手権の出場権を獲得する。笹森は次戦へ「やることをやるだけです」と意気込んだ。