アリゾナ州ピオリアでキャンプを行っている日本のプロ野球、日本ハム・ファイターズ。そのエースである大谷翔平投手にアメリカのファンやMLBのスカウトたちも引きつけられていると地元ラジオ局KJZZが自局サイトにおいて10日付けで伝えている。

 記事では今回ファイターズはMLBパドレスとのパートナーシップにより同地でキャンプを張っており、さらに韓国のロッテ・ジャイアンツも同様のため、使用しているスポーツ・コンプレックスでは英語に加え、日本語、韓国語が話されていることをまず紹介。そのうえで現地8日に行われたファイターズとジャイアンツの練習試合で、ファイターズのダッグアウト裏のスタンドに3人のアメリカ人ファンが座っていたとしている。

 ファイターズのグッズを身にまとった彼らのうち2人はカリフォルニアから、1人ははるばるボストンから来ているのだとか。ツィッターを通じて知り合い、お互い初めて会ったというのだから現代ならではといったところか。

 さらにその中の女性ファンはアメリカ人と日本人の応援には少し違いがあり、「クレイジーでワンダフル、だけどとても統制されている」と評価し、日本のプロ野球で外野席にいる応援団による統制された応援がとても新鮮に映っているとコメントしていた。たしかに勝手気ままに観戦するアメリカ人のスタイルからすると、日本の応援は驚きがあるだろう。

 その上で記事は大谷の紹介に入り、21歳で時速100マイルの速球を投げる日本のエースであり、アメリカでもスカウト達の関心を集めているとした。

 さらに大谷が通訳を通じて「野球をするためにここに来た。そのための完璧な環境がある」と語ったことを取り上げたうえで、大谷の目標はメジャーリーグでプレーすることだとも伝えている。さらにその点について「自分が以前話したことはわかっています。自分のゴールは常にMLBでプレーすることです」と言うコメントも掲載していた。

 将来のMLBに関心を持つMLBの関係者、ファン、メディアにとって今回のファイターズのアリゾナ・キャンプは生大谷を見るための良い機会になっているようである。