マーリンズのイチロー外野手(41)が日米通算4191安打とし、タイ・カップの歴代2位に並んだ。この日のカージナル戦に7番右翼で先発出場し、先発ガルシアから第2打席に左前打を放った。オリックス時代の1278本にメジャーでの2913本を加え、日米合算での偉業となった。

 米国では、区切りの大記録のことを「Milestone(マイルストーン=マイル標石)」と表現する。プロ入りしてからイチローの日米通算1000安打ごとのマイルストーンは以下の通り。

<イチローのマイルストーン>

 ◆1000安打 (99年4月20日日本ハム戦=東京ドーム)通算757試合目は、ブーマーの781試合を上回る最速。0-10の9回表、開幕3試合連続完封がかかった金村から右中間へ2ラン。「(最速記録は)どんな感じと言われても…。速いですね。この一瞬を楽しみにしている人に喜んでもらったら、それで良かったと思います。(大差がついて)集中しにくい場面で集中できた」。

 ◆2000安打 (04年5月21日タイガース戦=セーフコフィールド)5回1死からの中前打で達成。日米通算記録にもかかわらず電光掲示板に「2000」の文字が映った。「うれしいという言葉は当たり前過ぎて使いたくないですが、そういう気持ち。ファンの人たちが喜んでくれて、そのことに感激しました。今日のことは日付が変わった時点で過去のこと」。

 ◆3000安打 (08年7月29日レンジャーズ戦=レンジャーズ・ボールパーク)初回、プレーボールの球を左前に運んで達成。「1球目で決めようと思った。サマになると思ってね。(94年に)210本を打って給料が10倍になった。あの時から自分が背負っている責任を考えるようになりました。まあ、いいですよね、ペースが。悪い気はしないですよ。(4000本は)ものすごく遠くですけど、見えないことはない」。

 ◆4000安打 (13年8月21日ブルージェイズ戦=ヤンキースタジアム)初回の第1打席で左前に運んで達成。「ただただ感激しました。半泣きになりました」。「4000本を打つのに8000回以上、悔しい思いをしてきた。そこに自分なりに向き合ってこれた。誇れるとしたら、そこじゃないですかね」。