マリナーズ青木宣親外野手(34)がアスレチックス戦で4打数2安打1四球、4月13日以来3試合目のマルチ安打をマークした。見せ場は7回、左翼線二塁打で出塁すると、ア軍は左腕にスイッチ。この時点で、青木の頭には三盗のイメージが完成していた。カウント1-1からスタートすると、「タイミングがぎりきりだったから」とタッチをかいくぐる可能性が高まると判断し、瞬間的にヘッドスライディング。捕手の悪送球を誘い、追加点のホームを踏んだ。「考えていたことが出たから良かったです」と笑顔で振り返った。

 開幕以来、乗り切れない一方で7戦連続出塁。ア軍戦では12年から13試合連続安打と、徐々に調子を上げてきた。「じゃあ、14試合目も打たないと」。地区首位争いするマ軍にとっても、青木の上昇気配は欠かせない。(オークランド=四竈衛)