「5番右翼」で先発したヤンキースのスーパールーキー、アーロン・ジャッジ外野手(25)が自身メジャー初の満塁弾をかっ飛ばした。

 1点を追う3回裏2死満塁。カウント2-1から、相手先発トリッグスの外寄り89・6マイル(約144キロ)ツーシームをシャープに振り抜き、強烈な打球を右中間スタンドに突き刺した。

 ジャッジの名前にちなんで右翼スタンドに設置された特別席「ジャッジズ・チェンバーズ(裁判官執務室)」のすぐ左に着弾した初満塁アーチは今季16号。トラウト(エンゼルス)とともに、本塁打数で大リーグトップに並んだ。

 ジャッジにはカリフォルニア州立大フレズノ校時代から続けているという面白いルーティンがある。プレーボール直前に、2個のシュガーレス風船ガムを口に放り込む。これを自分がアウトになるまでかみ続けるのだ。

 ESPN電子版によると、ジャッジは「願わくばナイターが終わった時、僕の口の中に古くて、味のしないガムがあればいいね」と話しているという。

 ただアウトになった場合には古いガムを捨て、新しいガムをかみ始めるので、いつでも口の中にガムがあるのは変わらない。この日も第1打席でアウトになり、満塁弾は新しいガムをかみながら打ったものだった。

 いずれにしてもガムをかみながら特大アーチをかっ飛ばすのがジャッジのトレードマークになりつつある。将来的に日本に来るようであれば、あの球団は喉から手が出るほどほしいはずだ。