松野博一官房長官は22日の記者会見で、米大リーグエンゼルス大谷翔平(27)に対し、国民栄誉賞授与の打診を行ったことを明らかにした。 その上で、大谷側からは辞退の申し出があったことも明かした。「まだ早いので今回は辞退させていただきたい」との返答があったという。

<過去の国民栄誉賞辞退者>

◆福本豊(1983年=中曽根内閣)ルー・ブロックの持つ大リーグ記録(当時)を上回る通算939盗塁を達成。「立ちションベンもできんようになるがな。国民の手本にはならへん。無理や」と辞退

◆古関裕而(1989年=海部内閣)「栄冠は君に輝く」「六甲おろし」「闘魂こめて」など作曲。8月に80歳で死去。遺族が「死んでから追贈されても」と辞退

◆イチロー<1>(2001年=小泉内閣)大リーグ1年目に首位打者とア・リーグMVPを獲得。「まだ28歳で発展途上。野球人生を終えた段階でいただけるよう頑張りたい」と辞退

◆イチロー<2>(2004年=小泉内閣)シーズン262安打で大リーグ最多安打記録を更新。首相官邸に自ら電話し「現役の間はいただくわけにはまいりません」と辞退

◆イチロー<3>(2019年=安倍内閣)3月に引退表明。打診に対して「人生の幕を下ろした時にいただけるよう励みます」