初めてだという赤が基調のユニホームに袖を通した松井秀喜外野手(35)は「新しい自分自身の出発にエキサイトしている。今まで身に付けたものをエンゼルスのワールドチャンピオンのために全部、出し切りたい」と語った。新天地でも「55」を背負い、表情は晴れやかだった。

 7年間プレーしたヤンキースに別れを告げ、エンゼルスを選んだ決め手は、希望していた左翼の守備への復帰だった。あくまで指名打者(DH)としての評価だったヤンキースに対し、エンゼルスはDH兼外野手での挑戦を後押し。「少しでも多くプレーするために守備に戻りたい。そのチャンスを与えてくれたのが一番大きかった」。

 もちろん、古巣を去る寂しさはある。「長い間プレーしたので強い気持ちはあった。長く一緒にいたから感謝の気持ちだけ」。巨人、ヤンキースと屈指の名門でプレーしてきた松井はエンゼルスを「名門への階段を上っている途中」と表現し、2002年以来2度目となるワールドシリーズ制覇を目標に掲げた。

 大きな決断で新たな1歩を踏み出し、「ほっとしたというよりも楽しみ」と意気込んだ松井。目標達成にはヤンキースが最大の強敵になりそうだが、「打席に立てば、打つだけ。それ以外にない」と力を込めた。