メッツ傘下のマイナー3Aに降格し、春季キャンプに招待選手として参加することになった五十嵐亮太投手が14日、練習のため滞在するアリゾナ州フェニックスで「キャンプで結果を残さなければならない。最高の状態でスタートする」と、開幕メジャーへの第一関門突破に向けた意気込みを語った。

 午前、午後にそれぞれ約2時間、練習する。筋力強化の合間に行うブルペンでの投球は、昨年より2週間早く始めた。昨年は4月に左太ももを痛めたことをきっかけに投球フォームを崩した。失った自信を取り戻すため、上半身に頼らないフォームに修正している。

 40人のメジャー登録枠から外れたのは、自宅のあるニューヨークからアリゾナへ向かう前日だった。五十嵐はショックを感じつつも「立場は変わらない」と気持ちを切り替えたという。

 1年目の昨季は精神的な弱さを痛感した。34試合で1勝1敗、防御率7・12。夏場をマイナーで過ごした。「駄目な時に切り替えられなかった。一番大事なのは焦らずに気持ちを制御すること」と、平常心を意識し、メジャーのマウンドを目指す。