昨季限りでヤンキースとの5年契約を終えてFAとなった井川慶投手(32)が20日、茨城県ひたちなか市内で練習を公開した。初めて去就先未定のまま越年し、現時点も「オファーはないです」と昨年末の帰国後は実家の近くで孤独な練習を続ける。ただ「米国でやるためにトレーニングをしている。まだ具体的なオファーはないが、1月後半から2月くらいには」とメジャーからの獲得申し出を期待。「どこかで野球はしたい。そういう選択肢もある」と日本復帰の可能性は否定しなかったが、「上に上がるチャンスがあるなら、そこにチャレンジしたい」とメジャー復帰への願望を口にした。

 この日は雨のため、室内練習場で筋力トレーニングを行った。昨季は中継ぎを任されたが、再び先発として長いイニングを投げられる肩をつくるために、今後は遠投を多く取り入れる予定だ。