日本球界最高の投手が、新たな野球人生の門出を迎えた。プロ野球日本ハムから米大リーグのレンジャーズに移籍したダルビッシュ有投手(25)が20日、本拠地テキサス州アーリントンのレンジャーズ・ボールパークで入団記者会見に臨んだ。

 ダルビッシュ投手は同日、テキサス入り。移籍にともなって1億1000万ドル(約82億5000万円)が動いた大物右腕を見ようと、ダラス空港の到着ロビーでは大勢のファンが待ち構えた。ダルビッシュは殺到するファンの間を抜け、関係者の車に乗り込んだ。

 警備に当たった警察官は「200人ぐらいいたね。大物俳優かフットボールの人気選手並みの出迎えだった」と話した。子ども3人と訪れたダラス近郊在住の黒沢玲子さん(43)は「球場に見に行きたい」と声を弾ませた。

 球団は18日の契約合意時に使用した会見室ではなく、往年の名選手の記念品などを展示する「レンジャーズ野球殿堂」にひな壇を設置。記者会見場として会見開始の3時間半前に報道陣に開放した。

 球場の周りにはテレビの中継車が8台並び、会見場には日米合わせて200人の報道陣が詰め掛けた。大リーグ専門チャンネルが生中継で全米に会見の様子を伝えた。