レッドソックス松坂大輔投手(31)の21日(日本時間22日)の一問一答。

 -キャンプインをどんな心境で迎えたか

 松坂

 ま、僕は年明けからずっといるので(笑い)、キャンプイン初日ということですけど、特別な感情はないですね。今日は特に。ボビー(・バレンタイン)が監督になったということで、多少の練習内容の変更というか、予想はしていましたし、ま、そうなってましたね。

 -監督や球団施設が今季から変わった。昨年までとは違った雰囲気で楽しめたか

 松坂

 いや、ないですね。グラウンドに出ると、それほど景色も変わらないですし。ま、相変わらず、ファンも多いですし、今まで通りの感覚ですかね。動いている間というのは。

 -チームメートと同じメニューをこなしての感想

 松坂

 やっぱりボールを投げることに関しては制限が掛かっているので、周りの練習を見ても、自分が投げていないことを考えると多少、物足りなさは感じます。はい。

 -監督はオープン戦での登板はないと話していたが、聞いているか

 松坂

 いや、特に聞いてないですけど、そこ(オープン戦で投げること)はまったく僕の頭の中に入っていないので。

 -入っていない、とは

 松坂

 投げられるわけがないと、僕は思っているので。ペースを考えると。

 -リハビリは順調に来ていると聞いているが

 松坂

 なかなか誰かと比べられるということではないので、自分では分からないですね。周りは順調だと言ってくれていますけど。ま、その言葉を、トレーナーたちから聞いて、順調なんだなと思うだけですね。

 -バレンタイン監督とキャッチボールをしたが

 松坂

 あまり距離を離れることはできないな、と思いましたけど(笑い)。だから(距離は)あのくらいかな、と思いながら投げていましたけど。あまり監督とキャッチボールをするという経験が、僕は多分プロに入ってからはないんじゃないですかね。

 -貴重な経験

 松坂

 どうなんですかね。これからも相手してくれるのか分からないですけど(笑い)。貴重な体験になるかもしれないですね。今後次第ですけど。

 -監督とのキャッチボールをすること自体にビックリしたか

 松坂

 そうですね。(当初キャッチボールの相手をしていた)ジェフ(通訳)と話しているな、とは思いましたけど、変わるとは思わなかったですね。

 -監督から気にしてもらっている感じは受けるか

 松坂

 キャッチボールの相手をしてくれただけではなく、他でも、本当によく気に掛けてくれているんだなっていうのは感じますね。

 -監督や投手コーチが変わって、スケジュールや投手の管理の仕方は変わったか

 松坂

 え~っと、変わってますね。他のアメリカの選手がどう思っているか分からないですけど。メッツの時はどうなのかな。メッツの時の動きをご存じの方は、違いが分かるかもしれないんですけど、僕はメッツの時の動きが分からないんで。ただ単純に、基礎練習が増えたので、日本的というか、そういうふうに感じましたね。選手に指示を出すのも、昨年に比べると細かくなっているし。一応、1人1人のコーチから指示は出ていますけど、ボビーからの指示なのかな、と思いながら、練習はしていましたね。

 -昨年までなかった投手のバスター練習もあったが

 松坂

 僕は、トレーナーに聞く前に勝手にバットを振ってましたから(笑い)。去年までずっと止められていたんで、やっていいのかなって思いながら、振ってましたけど。振ってて、特に問題はなかったですけど。

 -元々打撃が好きな選手ですが、気分転換の意味もある

 松坂

 そうですね。僕にとっては楽しい練習ですね。バントだけじゃなくて、バスターができるっていう意味では。はい。バントだけで終わるんだったら、面白くないんですけど。バスターができたんで。1つ1つの練習に、昨年までとは違う工夫というか、細かさが加わっていると思います。

 -そういう部分に、監督が目指す野球の意図が見える

 松坂

 はい、最初に選手を集めて、ミーティングした時にも言ってましたけど、小さなことというか、このくらいのレベルになってくると、気にしない選手が多いと思うので。でも、やっぱり負ける時っていうのは、そういうちょっとしたきっかけで、負けにつながるというか。すごくそういう場面っていうのは、今までも目にしていますし、うちのチームにとっても必要なことなのかな、と思いましたね。あとは選手の意識の問題じゃないですかね。

 -今年は契約最終年。今年1年をかけて、何を体現したいか

 松坂

 う~ん、まだ今年1年という長い目で見ることはできないですね。今の僕は。目の前に山積みにされた課題をクリアしていくしかないので。その課題が、もうそろそろなくなるなっていう時に、初めてその先が見えるのかもしれないですね。ま、今は先を見ないように自分で制限を掛けているので。そういうふうになっていますね、僕自身。はい。先を見ても、苦しくなるだけ、というか。

 -課題というのは、リハビリの中で、こういう段階を踏まなければならない、というようなもの

 松坂

 リハビリもありますし、戻った時も、こういう、実際に(試合に)入った時に「多分、こういう問題が出るだろう」という僕の予想もあるんですけど。多分、シーズンに戻ることができたらできたで、そういうものが出てくると思います。

 -課題が出てくることは楽しみなこと

 松坂

 いや、こういうものがないと、僕はやっていけないので、ずっとそういう状態でありたいと思いますね。

 -自分に対する期待は大きいか

 松坂

 両方ありますね。期待と…(不安と)。ダメだった部分を手術して、治って、試合に投げられる状態に、今、戻している途中ですけど。今までなかった不安ももちろんあるんですけど、ただやっぱりちゃんと戻るのかなっていう不安も、もちろんありますし。どっちが大きいっていうのもないんですけど。両方ありますね。期待できることばかりではない、と。

 -肘以外の体は健康だが、肘が使えないことへの焦りはあるか

 松坂

 いや、問題はそこだけじゃないので。はい。肘を治したから、すべてOKかというと、そうではないので。肘がそうなる前に、いくつか問題があったわけで。それはやっぱり、ちゃんと上に戻るまでには、クリアしたい、クリアしなければいけない問題ですね。そう簡単にはいかないですね。

 -肘肩以外の他の筋肉は、例年のキャンプ初日に比べて、一層できあがっているのか

 松坂

 どうなんですかね。オフのトレーニングとか、特に変わらないですからね。ただ1月初めから、ここ(キャンプ施設)にいるというだけで。練習していることは毎年変わらないので、特別にそういう感じはしないです。