マリナーズのイチロー外野手が日本ハム稲葉篤紀外野手の2000安打を独特の表現で祝った。「(稲葉さんは)ミスターいい人。本当にいい人が2000というのがひとつの歴史ではないですか」。海千山千が集うプロの世界。偉業を達成してきた先人たちはひと癖もふた癖もある者ばかりだが、稲葉は例外という意味だ。「おめでとさんです」。WBCでの同僚に親しみを込めた。

 中学、高校時代、愛知県の同じバッティングセンターで練習していた逸話がある。しかしそこで出くわしたのは「一回だけ」とか。イチローが中学3年、稲葉が愛知・中京高(現中京大中京高)に入りたてのころだ。「これが中京の4番なら僕はもっといけると思った」。率直さは嫌みにならない。イチローの祝福にはいくつもの含みがあった。