【タンパ(米フロリダ州)15日(日本時間16日未明)】マイナー施設でリハビリ中のヤンキース松井秀喜外野手(34)が、後半戦開幕の18日アスレチックス戦で戦列復帰することは難しい状況となった。

 予定していた打撃練習を取りやめた前日に続き、この日も痛めている左ひざの治療を受けただけで球場を離れた。「(ひざの状態は)そんなに変わらない」と話すが、マイナーリーグの関係者によると左ひざに腫れが出ているという。15日に再開する予定だったランニングも行わなかった。

 14日は予定よりも約1時間遅れてマイナーの施設を訪れ、グラウンドには姿を見せずに痛めている左ひざの治療に専念した。「(腫れは)1回ひいてからは、そんなには変わらないです。休むならば、ゆっくり休むということ」と症状の悪化を否定したが、事実は違った。左ひざが再び腫れてしまっていた。

 「(ランニングは)できることはできるでしょうけど、そこでまた水がたまることもあるので、慎重に指示に従いたい」と話していたが、回復が思わしくなくランニングを回避。現在の状況からみれば、後半戦開幕の18日から出場することは、かなり難しい。

 ひざの故障が長引けば選手生命を脅かす危険性もある。今季中の復帰へ向けてリハビリを継続するのか、来季への完全復活を目指し手術を受けるのか、松井に再び決断が迫られる状況になってきた。