大リーグ選手会は4日、今季の平均年俸を発表し、ヤンキースが約293万ドル(約2億7800万円)で史上最高額を更新した。ただ前年比3・6%増は、前年比ダウンだった04年以来の低水準となった。

 調査対象は8月31日時点でメジャーにいた926選手(故障者入りも含む)。大リーグ機構が開幕時に発表した平均年俸315万ドル(約2億9900万円)から下げており、これは高年俸選手が途中で解雇された影響。球団別では松井、井川の所属するヤ軍が686万ドル(約6億5200万円)で10年連続トップ。前年より約60万ドル減らすも、それでも2位カブスの468万ドルに200万ドル以上もの大差をつけた。ただ平均年俸の上位6球団のうち、プレーオフを逃したのはヤ軍だけと「投資効率」は悪かった。

 ワールドシリーズ優勝のフィリーズは11位の339万ドル。大健闘は岩村の所属するレイズで、27位の159万ドルでア・リーグを制した。ポジション別では指名打者の平均750万ドルがトップで、最低は救援投手の190万ドルだった。