8日(日本時間9日)に予定されていたメッツ高橋建投手(40)の初先発が6日、チーム事情によりキャンセルされた。代わって先発から中継ぎに回る左腕ペレスがこの日、右ひざの腱炎(けんえん)で故障者リスト入りすることになり、ブルペン左腕がフェリシアーノ(元ソフトバンク)1人になる状況を回避。ミナヤGMは「本来の役目に専念してもらう」と、高橋をこれまでのロングリリーフ役に戻すとした。

 起用法で振り回された形の高橋だが、ベテランだけに一喜一憂しなかった。マニエル監督から、中継ぎ経験のない若手を中継ぎに回すリスクを回避するための措置との説明を受け「先発がやりたいというのはない。ある意味(チームから戦力として)認めてもらっているのかなと感じた」と前向きにとらえた。

 ただ今後も先発起用の可能性は十分ある。3Aから昇格する左腕ジョナサン・ニース(22)は今季マイナーで0勝2敗、防御率6・55。キャリア、実力的にもメジャー定着のレベルではなく、暫定起用の意味合いが強い。先発経験も多い高橋が結果を残せば、再び候補に浮上する。