<メッツ7-3パイレーツ>◇8日(日本時間9日)◇シティフィールド

 【ニューヨーク=四竈衛】メッツ高橋建投手(40)が本拠地で「1球デビュー」を果たした。パイレーツ相手に、2-2の同点で迎えた7回表2死一、二塁の場面で救援。2日の初登板以来のマウンドだったが、3番マクロースを一ゴロに打ち取り、ピンチを脱した。

 わずか1球でも、地元マウンドは気持ち良かった。初対決の相手が初球から速球狙いで来ることを察してスライダーを選択。イメージ通りに仕留め、パ軍の勢いを断った。その裏、代打を送られて交代。試合後は「(日本で)2球で勝利投手があったので1球で…とちょっと色気が出たんですけどね」と笑わせた。

 前回登板後、この日の先発が決まったが、その後に変更。ロング救援だけでなく、ワンポイント起用でも結果を出した。マニエル監督も「大きなアウトだったね」と、高橋の好投と自軍の5連勝に上機嫌だった。地元ファンの大きな拍手も満喫。「うれしかった。きれいだし、好きな球場になりそうです」。40歳新人は、初々しくも冷静に、地元初登板を振り返った。